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株価指数CFDの始め方。取り扱い証券会社を比較(GMOクリック証券、IG証券)

株価指数CFDの始め方
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株価指数CFDに挑戦したい人に向けて、CFD投資で人気のGMOクリック証券とIG証券についてまとめました。

取り扱い銘柄、手数料、調整額(配当・金利)、おすすめの口座使い分け方法など、詳しく説明しています。

この2つの証券会社は株価指数だけでなく個別株、商品などもCFD取引が可能です。なお、株式CFDについてはこちらのページでまとめていますので、合わせてどうぞ。

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GMOクリック証券とIG証券の比較

GMOクリック証券とIG証券の株価指数CFDを簡単に比較すると、下図のとおりです。

株価指数CFD。GMOクリック証券とIG証券の比較株価指数CFD。GMOクリック証券とIG証券の比較

GMOクリック証券の株価指数CFDは約28種類で、IG証券の株価指数CFDは約40種類です。IG証券の方が多いですが、主要な株価指数はどちらも揃っています。

どちらも取引手数料は無料(0円)で、買いと売りに価格差のあるスプレッド制です。スプレッドに若干の差はありますが、それは後ほど説明します。

大きな違いはアプリの「使いやすさ」と「選択肢の多さ」です。

GMOクリック証券のアプリは、簡易な画面で取引ルールもシンプルなため、初心者も使いやすいです。IG証券のアプリは、選択肢が多く色々な使い方ができて便利ですが、少し複雑です。

株価指数CFD。GMOクリック証券とIG証券の違い。IG証券は日本225(日経平均)でも複数ある。

画面のように、同じ日本225(日経平均)でもGMOクリック証券は1つ、IG証券は4つの選択肢があります。IG証券では、同じ日本225でも4パターンの投資方法を選択できるというわけです。

このページでは比較しながら説明するので、違いを理解して取引できると良いです。

  • 分かりやすく「初心者向け」なのはGMOクリック証券。
  • マイナー銘柄の取り扱いや選択肢の多さなど「玄人向け」なのはIG証券。

取り扱い銘柄

IG証券の方がGMOクリック証券より多いですが、よほどマイナーな株価指数でない限りどちらも取り扱っています。

比較項目 GMOクリック証券 IG証券
銘柄数 約28種 約40種

参照原資産のタイプごとに、いくつか銘柄を抜粋して記載します。全ての取り扱い銘柄は、各証券会社のHPで確認してください。

参照原資産のタイプで調整額が変わるので、取引したい株価指数CFDがどのタイプかを理解しておくことは重要です。

▼GMOクリック証券の株価指数CFD(抜粋)

GMOクリック証券の参照原資産は、主要な株価指数CFDが先物で、マイナー株価指数CFDがETFとなっています。

GMOクリック証券は2021年9月から米国NQミニが追加されました。これはNASDAQに連動する米国NQ100の1/10の取引単位のため、小口で取引できます。

種類 銘柄
株価指数CFD(先物) 日本225(日経平均)
米国30(NYダウ)
米国S500(S&P500)
米国NQ100(NASDAQ)
米国NQ100ミニ(NASDAQ)
イギリス100(FTSE100)
株価指数CFD(ETF) カナダ株価指数ETF
オーストラリア株価指数ETF

▼IG証券の株価指数CFD(抜粋)

IG証券の参照原資産は、主要な株価指数CFDが現物で、マイナー株価指数CFDが先物となっています。

ETF≒現物なので、GMOクリック証券とIG証券では、主要とマイナーの参照原資産が逆の構成になっていると言えます。

IG証券のHPでは現物は「期限なし」、先物は「期限あり」と表現されています。

種類 銘柄
期限なし 日本225(日経平均)
ウォール街株価指数(NYダウ)
米国500種株価指数(S&P500)
米国テク株100(NASDAQ)
英国FTSE100種株価指数(FTSE100)
期限あり(先物) 日本225(日経平均)
オーストラリア200

「期限なし」と「期限あり」のどちらにもある銘柄もあり、太字で表記した日本225やシンガポール優良株などです。

これらの違いが調整額(配当・金利)などの取引ルールの違いになるのですが、その説明の前に、まずアプリ画面での見分け方を説明しておきます。

「期限なし(現物)」「期限あり(先物)」は、アプリ上では以下のように表示されます。先物にだけ表記があり、現物には表記がありません。また(¥100)(¥500)は1ロットあたりの利益幅の違いです。

IG証券_同じ株価指数に複数銘柄があるワケIG証券_同じ株価指数に複数銘柄があるワケ

1ロットあたりの利益幅の違い=1ロットの大きさです。(¥500)を1ロット買うことは(¥100)を5ロット買うことと同義で、維持証拠金も5倍必要です。

先物のラージとミニのような関係なので、普通は(¥100)で取引すればOKです。大きな資金力のある人は(¥500)でもいいですが・・・。

IG証券_2つの日本225の違いIG証券_2つの日本225の違い

それでは、調整額(配当・金利)の説明に入ります。

調整額(配当・金利)

株価指数CFDには3つの調整額があり、それぞれが配当と金利に当たります。発生する調整額は、CFDが参照する原資産によって異なります。

調整額 内容 参照原資産
価格調整額 配当と金利 先物
権利調整額 配当 ETF・現物
金利調整額 金利 ETF・現物

また、CFDの決済期限の有り無しも異なります。証券会社ごとに整理したのが下表で、赤字が差異の部分です。

▼GMOクリック証券のパターン

CFD  価格
調整額
権利
調整額
金利
調整額
決済
期日
先物 × ×
ETF × ×

▼IG証券のパターン

CFD  価格
調整額
権利
調整額
金利
調整額
決済
期日
先物 × × ×
現物 × ×

それぞれの調整額について説明します。

価格調整額(配当と金利)

GMOクリック証券では、先物を参照原資産とするCFDで価格調整額が発生します。価格調整額は、決済期限になってもポジションを維持するためのものです。(決済期限が無い)

CFDが参照している先物の限月が変わる時、価格調整額が受け払いされ、CFDはロールオーバー(限月乗り換え)されて継続してポジションを保有できます。

CFDの価格調整額とは日本225の例

価格調整額は、正確には配当と金利です。先物価格は配当と金利を反映しているため、その差額である価格調整額はどちらも含まれていることになります。

なお、株価指数ごとに配当は異なるため、配当>金利であれば受け取りですが、配当<金利であれば支払いになります。例えば日経平均はプラスですが、NYダウはマイナスです。

ただし、IG証券では期限が到来すると自動で決済されます。価格調整額は発生せずにポジションが清算されます。価格調整額を目的に「期限あり」を保持することはできないので注意してください。

権利・金利調整額(配当と金利)

権利調整額、金利調整額はGMOクリック証券ではETFを参照原資産とするCFDで、IG証券では現物を参照原資産とするCFDで発生します。

名前のとおり、権利(配当)と金利が別々に発生するので分かりやすいです。

権利調整額は、株価指数を構成する銘柄の配当日に発生します。金利調整額は年利を日割り換算して毎日発生します。

分かりやすくするために、価格調整額と権利・金利調整額の違いを同じ日本225の場合で説明します。

日本225を「配当あり」で買う場合、GMOクリック証券では「日本225(先物)」を、IG証券では「日本225(現物)」を買うことになります。

同じ株価指数ですが、配当の発生タイミングが異なります。

銘柄(証券会社) 配当。発生タイミング
日本225(先物)(GMOクリック証券) 価格調整額。限月乗り換え時の年4回
日本225(現物)(IG証券) 権利調整額。指数構成銘柄の配当日ごと

図で理解すると分かりやすいです。

価格調整額と権利・金利調整額の比較価格調整額と権利・金利調整額の比較

配当が価格調整額の場合、限月乗り換えの年4回に発生します。配当が権利調整額の場合、指数構成銘柄の配当日に発生します。また、金利の発生タイミングも異なります。

CFDのタイプ 調整額 付与日
先物 価格調整額 限月乗り換え時
ETF 権利調整額 構成銘柄の配当日
金利調整額 毎日

株価指数CFDの投資戦略の考え方次第ですが、価格調整額がマイナスの株価指数や配当の無い株価指数でない限り、あまりこの差を気にする必要はないと思います。

CFDの調整額は少し難しいかもしれません。詳しく理解したい人は、こちらのページでまとめています。

CFD取引の3つの調整額
CFD取引の3つの調整額は配当金(価格調整額、権利調整額)とコスト(金利調整額)。CFD取引で発生する3つの調整額は主に配当金(受け取り)とコスト(支払い)に分けられます。 配当金は価格調整額、金利調整額が相当し...

先物を参照原資産とする場合

  • GMOクリック証券ではポジションは持ち越される。(価格調整額の受け渡し)
  • IG証券ではポジションは自動的に清算される。(期日で強制決済)

調整額の発生タイミング

  • 価格調整額のタイプは限月乗り換え時。
  • 権利・金利調整額のタイプは構成銘柄の配当日。金利は毎日。

ちなみに個別株式CFDには先物がないので、権利・金利調整額のタイプだけです。株価指数CFDはやや複雑ですね。

金利調整額(計算式)

金利調整額の計算式を説明します。

金利調整額はオーバーナイト金利やファンディングコストとも呼ばれ、翌日にポジションを持ち越すことで発生する支払い額です。

これまで説明したとおり、参照原資産が先物のCFDでは発生しません。先物のCFDでは、価格調整額が配当と金利の両方を合わせた調整額です。

金利調整額は基準金利を元に計算されます。基準金利は、当該国の通貨にかかる金利が用いられます。日本225なら円、米国30ならドルです。

年間金利を日割り換算して、毎日発生します。そのため、土日を挟む場合には金曜日に3日分が発生します。

2021年1月の基準だと、円で「-0.01%」程度、ドルで「0.25%」程度です。世界的に低金利な状況のため、コスト面で有利な時代になっています。

▼GMOクリック証券の金利計算式

取引金額(当日中値 × ロット数) × (基準金利 ± 3%) ÷ 360日

▼IG証券の金利計算式

取引金額(当日終値 × ロット数) × 基準金利 ± 2.5% ÷ 360日

日本225(28,883円)、米国500(3,753ドル)として計算すると、1日あたりに発生する金利と、年間で発生する金利は次のようになります。

▼日本225(日経平均)の金利

金利  GMOクリック証券 IG証券
1日あたり 2.4円 1.9円
1年あたり 863円 719円

▼米国500(S&P500)の金利

金利  GMOクリック証券 IG証券
1日あたり 0.34ドル 0.29ドル
1年あたり 122ドル 103ドル

株価指数CFDは1枚あたりの価格が大きく、日々発生するコストのためスプレッドに比べると差は大きくなります。数カ月~年単位の長期で持つ場合、どれくらいの金利が発生するのかは理解しておきましょう。

ただし、先にも記載したように配当>金利であればトータルでプラスになります。例として、日経平均やS&P500、イギリスFTSEはトータルでプラスですが、NYダウはトータルでマイナスになります。

配当と金利の実績は証券会社のHPなどで確認してみてください。GMOクリック証券の場合は口座開設後のログイン画面から確認できます。

調整額は実績を確認しておくのがよい調整額は実績を確認しておくのがよい

手数料(取引手数料・スプレッド)

取引手数料は、GMOクリック証券もIG証券も0円(無料)です。買いと売りのスプレッド(価格差)が実質的な手数料となっています。

取引手数料

取引手数料は1回の取引ごとに発生する手数料です。株価指数CFDの場合は、どちらの証券会社も無料です。

GMOクリック証券 IG証券
0円 0円

スプレッド

スプレッドは買い価格と売り価格の差額です。スプレッドは取引時間帯や相場状況(ボラティリティ)によって変動します。

日経平均、NYダウ、S&P500で比較すると、2021年1月は下表のとおりです。なお、変動するのであくまで参考値です。

市場が空いている時間が最も安いので、その時間に取引することがおすすめです。日本なら9時~15時、米国なら22時半~5時(サマータイムは1時間遅れ)。

株価指数CFD GMOクリック証券 IG証券
日経平均 2円~30円 7円~30円
NYダウ 2~5ドル 2.4~9.8ドル
S&P50 0.2~0.6ドル 0.4~1.5ドル

GMOクリック証券はスプレッド最安値を目指しているだけあって、他の証券会社に比べて低めのスプレッド設定になっています。

ただ、頻繁に売買するわけでもないなら、あまり気にする必要はありません。特に配当を目的とする場合は、特に気にしなくてもよいと思います。

 

このページでは、株価指数CFDについて、GMOクリック証券とIG証券を比較しながら説明しました。銘柄や投資方法で使い分けがおすすめですが、まずは使いやすいと思った方から始めてみましょう。

まずは投資したい銘柄や商品がある証券会社から始めてみて、慣れてきたら使い分けしてみるのがおすすめ。

こちらのページで株価指数CFDの解説ページをまとめています。

「株価指数CFDの仕組みとメリット」「株価指数CFDの配当と金利」について説明していますので、是非ご覧ください。

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CFD投資におすすめの証券会社

CFD投資におすすめの証券会社です。

① IG証券


IG証券はFX、バイナリオプション、CFDなどのリーディングカンパニーです。様々な金融商品を幅広く取り扱っており、持っておくと便利な口座です。

日本国内で開設できる証券会社の中ではCFDの種類と銘柄数が圧倒的に多いです。特に株式CFDの取り扱い銘柄数が多く、個別株でCFD投資するなら必須の口座です。日本株、米国株のどちらも取り扱いがあります。

IG証券の口座はFXや債券なども取引できるオールインワン口座です。ノックアウトオプションなどの新しい商品もあるので持っておくと便利です。

② GMOクリック証券


GMOクリック証券ではCFDの他、株の現物・信用取引、投資信託、FXなどを幅広く取り扱っています。個別株CFDは米国株の取り扱いのみで日本株はありません。

取引手数料が0円のため、特に米国の個別株でCFD投資するなら必須の口座です。マイクロソフト、アップル、ディズニー、ナイキなど、代表的な銘柄をCFDで買うことができます。

シンプルな取引ルールとアプリ画面のため、初心者にはおすすめの証券口座です。まず小さくCFD投資を始めてみたいという人はここから始めると良いと思います。

③ 楽天証券


つみたてNISAなど投資信託の購入で楽天ポイントがもらえることで有名な楽天証券でもCFDの取り扱いが始まりました。株価指数CFDと商品CFDの取り扱いがあります。

FX取引ツールでお馴染みのMT4(Meta Trader 4)をプラットフォームとして採用していることが特徴です。MT4を使ったことが無い人にとってはとっつきにくいかもしれませんが、馴染みがある人には利用しやすいと思います。

MT4ではテクニカル分析や、それに基づいて自動売買をすることも可能です。CFD取引で自動売買Botなどを利用したい場合には利用メリットがあります。

④ ひまわり証券

くりっく株365
FXの自動売買で有名なループイフダンやくりっく株365の自動売買であるループ株365など、自動売買で定評のある証券会社です。

くりっく株365の株価指数はループ株365を使うこともできますし、使わずに1枚ずつ取引することもできます。ループ株365は複数本の発注を出すため多くの資金が必要なので、初心者の場合はまずマニュアルで1枚ずつ取引するのがおすすめです。

くりっく株365は店頭CFDと比べてレバレッジが高いため、少額で大きな利益を狙いたい人にもおすすめの口座です。