株価指数CFD PR

株価指数CFDの配当と金利を解説。価格調整額、権利調整額、金利調整額。

株価指数CFD。配当と金利(調整額)
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CFDは、レバレッジが効くため少額から投資できたり、柔軟な数量、単位で売買できたりと多くのメリットがある投資方法です。

その一方で、配当と金利の考え方が複雑で、どのCFD銘柄に配当があり、どのCFD銘柄に金利コストがかかるのか、分かりにくい面があります。

そこで、このページでは株価指数CFDに特化して配当と金利の関係を解説します。

ウェブサイトなどでは「○×調整額」と難しい言葉で説明されていますが、基本的には「配当」「金利」として考えることができます。

日経平均、NYダウ、NASDAQ、イギリスFTSEなどの株価指数CFDを始めたい人は参考になると思います。

このページで分かること
  1. 株価指数CFDの3つの調整額
  2. 株価指数CFDの配当、金利の考え方
  3. 店頭CFDと取引所CFDの配当、金利の違い

なお、店頭CFDは証券会社が独自に提供するCFDで、取引所CFDは「くりっく株365」の名称で呼ばれる東京証券取引所の上場CFDです。

店頭CFDと取引所CFDの違いについてはこちらのページで詳しく解説していますので、興味があればご覧ください。

株価指数CFDの3つの調整額

まず、株価指数CFDの3つの調整額について説明します。

調整額 説明
価格調整額 先物を原資とするCFDの限月乗換時の価格差の調整
権利調整額 CFDを構成する株価指数の配当の分配金
金利調整額 CFDの調達コスト

これらの調整額はCFDの原資産によって発生する組み合わせが異なります。組み合わせは後ほど表でまとめています。

証券会社のHPに、どの銘柄がどの原資産を参照しているか記載があるので、株価指数CFDを取引する時は原資産が何であるかを事前に確認しておきましょう。

▼価格調整額

価格調整額は、先物を原資とする株価指数CFDに発生します。ETFを原資とする株価指数CFDには発生しません。

先物を原資とするCFDは先物の限月が変わるときに価格差が発生します。それを調整するために価格調整額が発生します。

先物価格は配当落ちを折り込んで下落しているため、株価指数CFDの買いポジションを持っている場合の価格調整額は基本的にプラスです。

配当落ちの下落分が調整金として付与されるので「配当」と捉えることができます。現物株でも配当落ち日に配当分価格が下落したりしますが、それと同じことです。

なお、株価指数先物は配当を織り込んだ価格を形成しているため、株価指数先物では配当は付与されません。調整額が付与されるのは、先物を原資とした株価指数CFDだけです。

CFDの価格調整額とはCFDの価格調整額とは

例えば、6月限の日経平均先物が9月限に乗り変わるとき、9月限は配当落ちで500円下がっているとします。株価指数CFDの場合、この500円が価格調整額として付与されます。

9月限の価格は500円下がっているため、プラスマイナスゼロではありますが、価格が上昇して配当落ち分を戻せば、500円はすでに確定しているためプラスになります。

現物の配当株も同じような動きをするため、価格調整額は実質的に配当と見なせます。

▼権利調整額

権利調整額は、ETFを原資とする株価指数CFDに発生します。先物が原資の株価指数CFDには発生しません。

権利調整額は株価指数を構成する銘柄の配当に相当します。買いの株価指数CFDの場合はプラスですが、空売りの株価指数CFDの場合はマイナス(支払い)になります。

例えば日経平均株価指数は225銘柄で構成され、配当がある銘柄も多くあります。これらの銘柄の配当日(権利確定日)に日経平均CFDを持っていると相当する配当が分配されます。

CFDの権利調整額とはCFDの権利調整額とは

後ほど説明しますが、例えば日経平均CFDであれば1年で6~8回ほど配当月があります。

また、本ページは株価指数CFDにフォーカスしていますが、個別株式CFDも配当のある銘柄であれば、権利調整額が付与されます。

▼金利調整額

金利調整額は、CFDを作るときの調達コストです。ETFを原資とする株価指数CFDに発生します。先物が原資の株価指数CFDには発生しません。

ポジションを翌日に持ち越すことで、金利が発生します。金利調整額はオーバーナイト金利やファンディングコストとも呼ばれます。

CFDの金利調整額とはCFDの金利調整額とは

ポジション価格に対して毎日発生するコストなので、保有ポジションでどれくらいの金利が発生するのかは把握しておく必要があります。計算式は後述します。

金利調整額は基準金利で計算されるので、世界的に低金利な現代はコストが低くなっています。特に今の日本は、マイナス金利という世界的にも珍しい超低金利の国ですので、有利な時代と言えます。

 

それぞれの調整額の発生有無は下表のとおりです。

調整額 先物原資 ETF原資(※)
価格調整額 ×
権利調整額 ×
金利調整額 ×

(※)くりっく株365の株価指数CFDは、ETF原資の組み合わせが該当します。

例えばGMOクリック証券では、日経平均やNYダウなどの主要株価指数が先物原資で、インドネシアやブラジルなどの株価指数がETF原資です。

どの株価指数CFDがどの原資産(先物なのかETFなのか)は証券会社のホームページに記載があるので、事前に確認しておきましょう。

取引所CFDの「くりっく株365」は日経平均、NYダウ、ドイツDAX、イギリスFTSEの4銘柄だけですが、これらはETF原資の調整額の組み合わせです。

  1. 調整額は参照原資産が「先物」なのか「ETF」なのかで発生の組み合わせが異なる。
  2. 参照原資産は証券会社のHPで確認できる。

株価指数CFDの配当とは

株価指数CFDの配当は、先物原資の場合は価格調整額、ETF原資の場合は権利調整額が配当に相当します。

▼価格調整額(※先物原資のCFD)

価格調整額は限月乗り換えの価格差を調整するためのもので、日経平均CFDであれば年に4回ほど価格調整日があります。(3月、6月、9月、12月)

例えば、2020/12月モノの日経225先物は26,530円ですが、2021/3月モノは26,470円です。この差額(60円)が価格調整額として受け取れるわけです。

×10倍の株価指数CFDだと、1ポジションあたり600円を受け取ります。この時、株価指数CFDはその分だけ値下がりしているわけですが、価格が戻せば600円のプラスになります。

現物株の場合も配当落ち日にはその分の下落があるわけですから、価格調整額は配当と見なすことができます。

▼権利調整額(ETF原資のCFD)

権利調整額は分かりやすく配当です。株価指数を構成する銘柄の配当が、配当日(権利確定日)に比率に応じて分配されます。

例えば、日経平均の構成銘柄(225銘柄)はほとんどの月でどこかの配当日があるので、ほぼ毎月配当が支払われます。

日経平均の構成銘柄は変わるので毎年同じではないですが、12カ月のうち8~9カ月は配当がある月です。

  • 価格調整額は年4回ほどある限月乗換時の価格調整額が配当に相当。
  • 権利調整額は指数の構成銘柄の配当がある時に分配される配当金。

株価指数CFDの金利とは

株価指数CFDの金利は、先述したとおりCFD調達コストです。金利調整額はオーバーナイト金利、ファンディングコストとも呼ばれます。

金利調整額はポジションを日付をまたいで保持していると発生します。基準金利を元に計算されますが、基準金利は株価指数CFDごとで(国ごとで)異なります。

なお、3つの調整額で説明したとおり、金利調整額は先物原資の株価指数CFDでは発生せず、ETF原資の株価指数CFDやくりっく株365で発生します。

金利は証券会社によって異なります。

以下に、GMOクリック証券の株価指数CFDと、くりっく株365の株価指数CFDの金利計算式を紹介します。

▼GMOクリック証券(金利計算式)

取引金額(当日終値 × ロット数) × (基準金利 ± 3%) ÷ 360日

▼くりっく株365(金利計算式)

取引金額(清算価格 × 100) × (無担保コール翌日物金利) ÷ 365日

外国株価指数の場合、基準金利または無担保コール翌日物金利が外貨金利に変わります。少し難しいので、だいたいどれくらいの金額かを知っておけば良いと思います。

▼GMOクリック証券(カナダ株価指数の例)

GMOクリック証券の日経平均やNYダウは先物原資のため金利が発生しないので、カナダ株価指数CFD(ETF原資)で計算します。

基準金利を0.25%として、30ドル/1枚を100ポジション買ったとすると、約0.27ドル/日で1日あたり約27円です。(100ドル/円)

(30 × 100) × (0.25 ± 3%) ÷ 360

米国の基準金利で考えると、3,000ドル(30万円)のポジションで27円/日くらいです。

▼くりっく株365(イギリスFTSEの例)

日経平均はマイナス金利のため金利が発生しないため、イギリスFTSEを1ポジション持った場合を計算します。

基準金利を0.58%として、6,300ポンド/1枚を1ポジション買ったとすると、約10円/日です。

(6,300 × 100) × 0.58 ÷ 365

なお、くりっく株365の清算価格は為替レートで円換算したものでなく、外貨建て株価指数×100円が1取引単位なのでこのような計算式になります。(ポンドを円に換算して金利計算しない)

くりっく株365はこの概念も難しいので、ここでもだいたいの金額を把握しておけばOKです。くりっく株の配当と金利は最後に一覧を掲載しています。

世界的に低金利の現代は、金利が少ない時代。特に日本はマイナス金利政策のため、世界的にも超低金利国家。

配当と金利の実績(2019年版)

2019年の配当と金利の実績は以下のとおりです。

日経平均、NYダウ、イギリスFTSEをまとめました。なお、GMOクリック証券の株価指数CFDは1ポジションが×10で、くりっく株365の株価指数CFDは×100です。

▼GMOクリック証券 ※1ポジション(×10)

銘柄 配当(価格調整額) 金利
日経225 CFD 4,980円
NYダウ CFD -345円
イギリスFTSE CFD 3,468円

▼くりっく株365 ※1ポジション(×100)

銘柄 配当 金利
日経225 CFD 43,750円 0円
NYダウ CFD 64,289円 65,747円
イギリスFTSE CFD 33,083円 9,941円

ちなみに、この表からは省きましたが、ドイツDAXは配当がない指数のため、くりっく株365でも配当はありません。

 

株価指数は調整を繰り返しながらも、高値を更新し続けています。株価指数CFDは配当を確実にもらいながら、指数そのものの価格上昇による利益を狙える投資方法です。

金利というコストもありますが、世界的に低金利の現代はそのデメリットが最も小さい時代でもあります。インデックス投資のひとつの選択肢として、株価指数CFDは有力な候補となっています。

株価指数CFDの始め方をこちらのページでまとめています。

「店頭CFD/くりっく株365の違い」「店頭CFDの始め方」「株価指数CFDのメリット」などをまとめているのでご覧ください。

株価指数CFDの始め方
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CFD投資におすすめの証券会社

CFD投資におすすめの証券会社です。

① IG証券


IG証券はFX、バイナリオプション、CFDなどのリーディングカンパニーです。様々な金融商品を幅広く取り扱っており、持っておくと便利な口座です。

日本国内で開設できる証券会社の中ではCFDの種類と銘柄数が圧倒的に多いです。特に株式CFDの取り扱い銘柄数が多く、個別株でCFD投資するなら必須の口座です。日本株、米国株のどちらも取り扱いがあります。

IG証券の口座はFXや債券なども取引できるオールインワン口座です。ノックアウトオプションなどの新しい商品もあるので持っておくと便利です。

② GMOクリック証券


GMOクリック証券ではCFDの他、株の現物・信用取引、投資信託、FXなどを幅広く取り扱っています。個別株CFDは米国株の取り扱いのみで日本株はありません。

取引手数料が0円のため、特に米国の個別株でCFD投資するなら必須の口座です。マイクロソフト、アップル、ディズニー、ナイキなど、代表的な銘柄をCFDで買うことができます。

シンプルな取引ルールとアプリ画面のため、初心者にはおすすめの証券口座です。まず小さくCFD投資を始めてみたいという人はここから始めると良いと思います。

③ 楽天証券


つみたてNISAなど投資信託の購入で楽天ポイントがもらえることで有名な楽天証券でもCFDの取り扱いが始まりました。株価指数CFDと商品CFDの取り扱いがあります。

FX取引ツールでお馴染みのMT4(Meta Trader 4)をプラットフォームとして採用していることが特徴です。MT4を使ったことが無い人にとってはとっつきにくいかもしれませんが、馴染みがある人には利用しやすいと思います。

MT4ではテクニカル分析や、それに基づいて自動売買をすることも可能です。CFD取引で自動売買Botなどを利用したい場合には利用メリットがあります。

④ ひまわり証券

くりっく株365
FXの自動売買で有名なループイフダンやくりっく株365の自動売買であるループ株365など、自動売買で定評のある証券会社です。

くりっく株365の株価指数はループ株365を使うこともできますし、使わずに1枚ずつ取引することもできます。ループ株365は複数本の発注を出すため多くの資金が必要なので、初心者の場合はまずマニュアルで1枚ずつ取引するのがおすすめです。

くりっく株365は店頭CFDと比べてレバレッジが高いため、少額で大きな利益を狙いたい人にもおすすめの口座です。