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NASDAQ100をCFDで保持する場合の年間の金利コストと配当金を比較する

NASDAQ100の金利と配当の実績
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NASDAQ100をCFDで保持する場合の年間の金利コストと配当金を比較します。

以下のページでNASDAQ100のCFDとして、2つの証券会社の銘柄を紹介しました。このページでは、この2銘柄の年間の金利と配当を比較します。

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NASDAQ100のCFD取引。証拠金の小さいIG証券とGMOクリック証券NASDAQ100をCFDで取引する場合、おすすめの証券会社は証拠金の小さいIG証券とGMOクリック証券です。 IG証券は米国テク...
  • IG証券の「米国テク株100(¥100)」
  • GMOクリック証券の「米国NQ100ミニ」

IG証券の米国テク株100(¥100)は、店頭CFDでは珍しい円建ての株価指数CFDです。

NASDAQ100が16,418ドルのとき、米国テク株100(¥100)の1ロット価格は16,418円です。円建てのため価格が分かりやすく、価格も小さくなるメリットがあります。

GMOクリック証券の米国NQ100ミニは、こちらも店頭CFDでは珍しいミニサイズの株価指数CFDです。通常の1/10の取引サイズなので、価格が小さくなるメリットがあります。

NASDAQ100が16,418ドルのとき、米国NQ100ミニの1ロット価格は1,641.8ドルです。

どちらでポジションを持つとしても、ある程度の期間保持するとなれば、気になるのは金利と配当金です。

この2つは同じNASDAQ100のCFDですが、参照する原資産が異なるため、金利と配当も異なります。このページではそれぞれ2021年度の実績をまとめています。

【おさらい】金利と配当

最初におさらいとして、簡単に株価指数CFDの金利と配当金について説明します。

CFDは参照する原資産(先物、ETFなど)によって3種類の調整額があります。

「先物」が原資産のCFDでは「価格調整額」が発生し、「先物以外」が原資産のCFDでは「金利調整額と権利調整額」が発生します。

▼調整額の発生の組み合わせ

CFDの原資産 金利 配当金
先物 価格調整額
先物以外 金利調整額 権利調整額

【価格調整額】

価格調整額は、CFDが参照している先物の限月が切り替わるときの「先物価格の差を調整」するものです。

先物価格は配当と金利を織り込んで形成されているため、価格調整額は配当と金利が反映されていると考えることができます。

【金利調整額】

金利調整額はファンディングコスト、オーバーナイト金利などとも呼ばれます。

CFDの調達コストであり、各国の政策金利などを元に、各証券会社で設定されます。

【権利調整額】

権利調整額は配当金相当額などとも呼ばれます。

株価指数の構成銘柄に配当がある場合、配当相当額が受け払いされます。

 

IG証券の米国テク株100(¥100)は「先物以外」が原資産で、GMOクリック証券の米国NQ100ミニは「先物」が原資産です。

なお、IG証券にはドル建ての「米国テク株100($20)」と「米国テク株100($100)」もあります。しかし個人が買うには取引サイズが大きいため、ここでは扱いません。

証券会社 銘柄名 CFDの原資産
IG証券 米国テク株100(¥100) 先物以外
GMOクリック証券 NQ100ミニ 先物

価格調整額と権利・金利調整額の大きな違いは、発生タイミングです。

CFDの原資産 調整額 発生タイミング
先物 価格調整額 年に4回の限月の切替時
先物以外 権利調整額 構成銘柄の配当日
金利調整額 毎日。土日の分は金や月に加算される

同じNASDAQ100のCFDであっても、調整額の考え方が異なるため、それが1年間の発生金額の違いになります。

それでは、それぞれの実績を2021年の1年間の例でまとめます。

金利と配当の年間実績

以下のNASDAQ100のCFDを、2021年の1年間保有した場合の金利と配当の実績です。

  • IG証券の「米国テク株100(¥100)」
  • GMOクリック証券の「米国NQ100ミニ」

IG証券の米国テク株100(¥100)

IG証券の米国テク株100(¥100)の正式な銘柄名は「米国テク株100種株価指数(¥100)」です。

取引サイズ、最低取引数(最低ロット数)は下表のとおりです。

取引サイズ ×100
最低取引数(最低ロット数) 0.1

「CFD価格×取引サイズ×最低取引数」が最低取引価格になります。

レバレッジが10倍あるので、証拠金はこの1/10です。

NASDAQ100が16,418.1ドルのときのCFD価格および証拠金は下記の画像のようになります。証拠金がCFD価格と同じになるので、分かりやすいですね。

IG証券 円建て米国テク株100IG証券 円建て米国テク株100
NASDAQ100の価格 16,418.1 ドル
米国テク株100(¥100)の価格 16,418.1 円
最低ロット数の取引価格 164,181 円
最低ロット数の証拠金額 16,418 円

画像では0.1ロットで取引していますが、1ロットを1年間保有した場合の金利と配当で実績を整理します。

IG証券では金利と配当の実績は公開されていないため、配当金相当額および金利調整額を公開している楽天証券の実績から試算しました。

権利調整額は楽天証券が公開している配当金相当額をもとに試算しました。また、金利調整額はIG証券の金利計算式をもとに試算しました。

試算のため、実際の金額とは異なるため、あくまで参考価格として考えてください。

2021年の1年間の権利・金利調整額の合計実績は-19,573でした。

権利調整額(円) 金利調整額(円) 合計
8,548円 28,121円 -19,573円
IG証券の権利・金利調整額の試算IG証券の権利・金利調整額の試算

GMOクリック証券の米国NQ100ミニ

GMOクリック証券のNASDAQ100CFDの銘柄は「米国NQ100ミニ」です。

取引サイズ、最低取引数(最低ロット数)は下表のとおりです。

取引サイズ ×0.1
最低取引数(最低ロット数) 1

米国NQ100の取引サイズは「×1」なので、ミニは1/10のサイズです。NASDAQは価格が高いので、1/10で取引できるのは嬉しいですね。

「CFD価格×取引サイズ×最低取引数」が最低取引価格になります。

レバレッジが10倍あるので、証拠金はこの1/10です。

CFD価格が16,412.7ドルの場合は下記の画像のようになります。ドル建てなので、証拠金は為替レート(画像の場合は115.10ドル円)で換算されます。

GMOクリック証券 米国NQ100ミニGMOクリック証券 米国NQ100ミニ
NASDAQ100の価格 16,412.7 ドル
(1,889,101 円)
米国NQ100ミニの価格 188,910 円
最低ロット数の取引価格 188,910円
最低ロット数の証拠金額 18,891円

1ロットを2021年の1年間保有した場合の価格調整額の合計実績は264円でした。

なお、価格調整額は年に4回発生します。

価格調整の発生日 価格調整額(円)
2021/12/10 -17 円
2021/9/10 81 円
2021/6/11 97 円
2021/3/12 104 円

価格調整額の実績はGMOクリック証券のHPで公開されています。ログイン後のユーザ画面でのみ公開されているので、閲覧には口座開設が必要です。

ドル建てCFDであり、価格調整額もドル円で換算されるため、価格調整額には為替レートの影響もあります。

GMOクリック証券の価格調整額の試算GMOクリック証券の価格調整額の試算

 

CFDは金利コストが発生するため、長期保有や積み立てには不向きとの考えもあります。

しかし、価格調整額として受け払いする場合は年間でプラスになっています。(GMOクリック証券)

権利・金利調整額として受け払いする場合は年間でマイナスですが、配当金があるため金利の影響を緩和できています。(IG証券)

こうして比較するとGMOクリック証券の方が良いようにも見えます。しかし、IG証券の米国テク株100(¥100)は円建てかつ最低ロットが0.1なので、少額で取引できます。

そこまで考慮すると、どちらが良いとは一概には言えません。冒頭でも述べたように、高値で一発買いをするより分散させた方が良い場合もあるので、やはり戦略次第です。

なお、NASDAQ100はS&P500に比べて値動きは荒いので、長期で持つ場合はS&P500の方がよいと思います。

S&P500の権利・金利調整額および価格調整額の比較はこちらのページで行っています。

S&P500の金利と配当の実績
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NASDAQ100と同じように、IG証券の米国500(¥)とIG証券の米国S500で2021年の実績をまとめています。

また、円建て株価指数CFDのメリットについてはこちらのページでまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

円建て株価指数CFDのメリット・デメリット
円建て株価指数CFDのメリット・デメリットは?価格が分かりやすく為替リスクが無いIG証券には米国株価指数CFD(NYダウ、S&P500など)の「円建て」の銘柄があります。 円建ての株価指数CFDには、ド...
CFD投資におすすめの証券会社

CFD投資におすすめの証券会社です。

① IG証券


IG証券はFX、バイナリオプション、CFDなどのリーディングカンパニーです。様々な金融商品を幅広く取り扱っており、持っておくと便利な口座です。

日本国内で開設できる証券会社の中ではCFDの種類と銘柄数が圧倒的に多いです。特に株式CFDの取り扱い銘柄数が多く、個別株でCFD投資するなら必須の口座です。日本株、米国株のどちらも取り扱いがあります。

IG証券の口座はFXや債券なども取引できるオールインワン口座です。ノックアウトオプションなどの新しい商品もあるので持っておくと便利です。

② GMOクリック証券


GMOクリック証券ではCFDの他、株の現物・信用取引、投資信託、FXなどを幅広く取り扱っています。個別株CFDは米国株の取り扱いのみで日本株はありません。

取引手数料が0円のため、特に米国の個別株でCFD投資するなら必須の口座です。マイクロソフト、アップル、ディズニー、ナイキなど、代表的な銘柄をCFDで買うことができます。

シンプルな取引ルールとアプリ画面のため、初心者にはおすすめの証券口座です。まず小さくCFD投資を始めてみたいという人はここから始めると良いと思います。

③ 楽天証券


つみたてNISAなど投資信託の購入で楽天ポイントがもらえることで有名な楽天証券でもCFDの取り扱いが始まりました。株価指数CFDと商品CFDの取り扱いがあります。

FX取引ツールでお馴染みのMT4(Meta Trader 4)をプラットフォームとして採用していることが特徴です。MT4を使ったことが無い人にとってはとっつきにくいかもしれませんが、馴染みがある人には利用しやすいと思います。

MT4ではテクニカル分析や、それに基づいて自動売買をすることも可能です。CFD取引で自動売買Botなどを利用したい場合には利用メリットがあります。

④ ひまわり証券

くりっく株365
FXの自動売買で有名なループイフダンやくりっく株365の自動売買であるループ株365など、自動売買で定評のある証券会社です。

くりっく株365の株価指数はループ株365を使うこともできますし、使わずに1枚ずつ取引することもできます。ループ株365は複数本の発注を出すため多くの資金が必要なので、初心者の場合はまずマニュアルで1枚ずつ取引するのがおすすめです。

くりっく株365は店頭CFDと比べてレバレッジが高いため、少額で大きな利益を狙いたい人にもおすすめの口座です。