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株価指数CFDと株価指数ETFはどちらがおすすめ?比較すると違いが分かる。

株価指数CFDと株価指数ETFの違い
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株価指数とは特定の銘柄群の株価の動きを表す指標で、日本であれば日経平均やTOPIX、米国であればNYダウやS&P500、NASDAQ100が代表的です。

株価指数に投資する方法は「先物」「CFD」「ETF」「投資信託」などがあります。

このページでは株価指数CFDと株価指数ETFを比較して、取引の違いを理解します。

人によってどちらが良いかは変わるので、自分にあった方法を選びましょう。

簡単なまとめ
  1. 株価指数CFD・・・レバレッジで資金効率が高い。店頭CFDなら決済期限もない。基本は短中期でハイリスク・ハイリターンだが、指数次第で配当目的の長期も可能。
  2. 株価指数ETF・・・現物なら長期保有に向くが、信託報酬がかかる。基本は現物長期でローリスク・ローリターン。数は少ないが少額で買える銘柄もある。

CFDとETFとは?

CFDとETFについて、それぞれ簡単に説明します。

▼CFDとは?

CFDは先物やETFを原資産として作られた金融商品です。

CFDは差金決済取引のため、購入時と売却時の価格差だけをやり取りします。また、レバレッジのある証拠金取引でもあるため、資金効率のよい取引方法です。

下の図は株式CFDの場合です。株式CFDのレバレッジは5倍なので、現物に比べて1/5の資金ですが、結果として得られる決済利益は同じです。

株価指数CFDはレバレッジが10倍のため、さらに資金効率は高くなります。

CFDの仕組み(差金決済取引と証拠金取引)CFDの仕組み

CFDには上場と非上場があり、株価指数CFDで上場しているCFDは「りっく株365」だけです。他の株価指数CFDはGMOクリック証券やIG証券などの店頭CFD(非上場)です。

比較 くりっく株365 店頭CFD
上場/非上場 上場 非上場
決済期限 あり なし

くりっく株365と店頭CFDの違いはこちらのページで説明しています。取引単位やレバレッジにも違いがありますが、初心者には店頭CFDの方がおすすめです。

株価指数CFDの始め方。店頭CFDと取引所CFD(くりっく株365)
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CFDでは配当やコストに相当する「調整額」が発生します。株価指数CFDの場合、原資が先物なのかETFなのかで発生する調整額が変わります。

調整額の詳しい説明はこちらのページで説明していますが。

CFD取引の3つの調整額
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▼ETFとは?

ETFは元となる指数に連動するように作られた上場投資信託です。

投資信託とは「投資家から集めたお金を運用の専門家が投資・運用する商品」のことで、上場している投資信託がETFです。

ETFは東京証券取引所などの金融商品取引所に上場しているため、株式と同様に取引所の取引時間内で自由に売買でき、価格もリアルタイムに更新されます。

ETFと投資信託は次の表のように価格の決定方法や注文方法でも違いがあります。また、手数料や信託報酬は一般的にETFの方が投資信託より安いです。

比較 ETF 投資信託
上場/非上場 上場 非上場
価格 リアルタイム 1日1回更新
注文方法 指値/成行 基準価額
信託報酬 基本的にETFの方が投信より安い

ETFには株式と同様に現物取引と信用取引があります。

現物ではETFと同額の資金が必要なので、価格の高い銘柄は買いにくくなります。信用取引では3.3倍のレバレッジがありますが、株式と同じで金利、貸株料、品貸料が発生します。

株価指数ETFと株価指数CFDの違い(比較)

CFDは資金効率の面で優れ、ETFは長期保有の面で優れています。

他にも次のような違いがあります。※CFDは店頭CFDの場合

株価指数CFD 株価指数ETF
決済期限 なし なし
資金効率 1/10 ETFと同額(※1)
1ロット価格 株価指数で異なる
(×10, ×1など)
銘柄によって異なる
最低単位数量 株価指数で異なる
(1ロット、0.1ロットなど)
1口ット
(1口)
取引時間 24時間 現物株式と同じ時間
取引方法 買い/売り 買いのみ
配当 発生都度(※2) 年1~4回
コスト スプレッド
金利(※3)
売買委託手数料
信託報酬

(※1)現物取引の場合(信用取引の場合3.3倍)
(※2)先物原資であれば年4回、ETF原資であれば年8~9回(日経平均の場合)
(※3)金利調整額(ファンディングコスト、オーバーナイト金利)

▼決済期限

株価指数CFDには決済期限がないので、期日で決済されることなく保有できます。ただし、店頭CFDの場合だけで、くりっく株365(上場CFD)の場合は決済期限があります。

株価指数ETFは現物取引であれば決済期限はないですが、信用取引であれば返済期日があります。これは株取引の場合と同じです。

▼資金効率

株価指数CFDは10倍のレバレッジがあるので、購入に必要な資金は1/10です。例えば10万円分のポジションを新規建てするのに、必要な資金は1万円です。

ETFは現物取引と信用取引があります。現物の場合は「価格=必要な資金」です。信用取引は3.3倍のレバレッジがありますが、コストは高くなります。

▼ロット価格

株価指数CFDは株価指数と証券会社によって異なります。

例えば日本225は株価指数×10、NYダウは株価指数×1などです。

株価指数ETFは銘柄によって異なります。

例えば同じ日経平均に連動するETFでも、日経225連動型上場投信(1321)は日経平均とほぼ同じ価格ですが、日経225(ミニ)(1578)は日経平均の約1/10の価格です。

▼最低取引数量(何ロットから買えるか)

株価指数CFDは株価指数と証券会社によって異なります。例えば日本225は1ロット、NYダウは0.1ロットなどです。

「ロット価格×最低取引数量=最低ポジション価格」になります。

証券会社によって最低取引数量(何ロットから買えるか)は変わります。小さなロットで取引できる方が資金面や分散で有利です。

例えば日本225では1ロット価格が株価指数×10で、最低取引数量は1です。株価指数が25,000円の場合、250,000円が1ポジションの価格です。

なお、レバレッジが10倍なので、この場合の必要最低証拠金額は25,000円です。

株価指数ETFは基本的に1口単位から購入できます。

また、普通のETFは元となる株価指数の騰落率と同じ値動きをしますが、レバレッジ型と呼ばれるETFは2倍、3倍の値動きをします。

株価指数CFDは1ポジションが株価指数ETFの10倍(ETFでいうなら10口分)あるので、ETFに比べるとハイリスク・ハイリターンです。

▼取引時間

株価指数CFDは基本的に24時間いつでも取引できます。

株価指数ETFは上場しているので、株式と同じように取引所が開いている時間だけです。

▼取引方法

株価指数CFDは空売りができるため、下落局面でも利益を狙えます。同じ株価指数CFDを買いと売りで両建てすることもできます。

ETFは空売りできませんが、インバース型と呼ばれるETFを買うことで似たようなことができます。インバース型は指数が上がればETFは下がるというように、指数と逆の値動きをするETFです。

▼配当

株価指数CFDも株価指数ETFのどちらも配当はありますが、分配タイミングが異なります。

株価指数CFDの場合は発生都度です。原資が先物かETFかで付与のタイミングが異なり、日経平均の場合は先物原資で年4回、ETF原資で年6~8回ほどです。

株価指数ETFの場合は銘柄によって異なりますが、年に1~4回です。

▼コスト

株価指数CFDのコストは売買時の差額であるスプレッドと金利です。

株価指数CFDは取引手数料が無い代わりにスプレッドがあります。

金利はポジションが日を跨ぐことで発生しますが、年単位で見ると配当の方が大きいので、あまり気にしなくてもいいと思います。

株価指数ETFは売買委託手数料と信託報酬がコストになります。

売買手数料はETFの買い付け時と売却時に発生するコストです。信託報酬はETFを保有している期間に発生するコストです。

売買委託手数料は、証券会社が指定する銘柄は無料というものもあります。

 

このページでは株価指数CFDと株価指数CFDの違いを説明してきました。それぞれの違いを理解すると、自分がどちらへ投資したら良いのかが分かってくると思います。

実際に株価指数CFDの取引を始めたい方はこちらのページを参考にしてください。

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CFD投資におすすめの証券会社

CFD投資におすすめの証券会社です。

① IG証券


IG証券はFX、バイナリオプション、CFDなどのリーディングカンパニーです。様々な金融商品を幅広く取り扱っており、持っておくと便利な口座です。

日本国内で開設できる証券会社の中ではCFDの種類と銘柄数が圧倒的に多いです。特に株式CFDの取り扱い銘柄数が多く、個別株でCFD投資するなら必須の口座です。日本株、米国株のどちらも取り扱いがあります。

IG証券の口座はFXや債券なども取引できるオールインワン口座です。ノックアウトオプションなどの新しい商品もあるので持っておくと便利です。

② GMOクリック証券


GMOクリック証券ではCFDの他、株の現物・信用取引、投資信託、FXなどを幅広く取り扱っています。個別株CFDは米国株の取り扱いのみで日本株はありません。

取引手数料が0円のため、特に米国の個別株でCFD投資するなら必須の口座です。マイクロソフト、アップル、ディズニー、ナイキなど、代表的な銘柄をCFDで買うことができます。

シンプルな取引ルールとアプリ画面のため、初心者にはおすすめの証券口座です。まず小さくCFD投資を始めてみたいという人はここから始めると良いと思います。

③ 楽天証券


つみたてNISAなど投資信託の購入で楽天ポイントがもらえることで有名な楽天証券でもCFDの取り扱いが始まりました。株価指数CFDと商品CFDの取り扱いがあります。

FX取引ツールでお馴染みのMT4(Meta Trader 4)をプラットフォームとして採用していることが特徴です。MT4を使ったことが無い人にとってはとっつきにくいかもしれませんが、馴染みがある人には利用しやすいと思います。

MT4ではテクニカル分析や、それに基づいて自動売買をすることも可能です。CFD取引で自動売買Botなどを利用したい場合には利用メリットがあります。

④ ひまわり証券

くりっく株365
FXの自動売買で有名なループイフダンやくりっく株365の自動売買であるループ株365など、自動売買で定評のある証券会社です。

くりっく株365の株価指数はループ株365を使うこともできますし、使わずに1枚ずつ取引することもできます。ループ株365は複数本の発注を出すため多くの資金が必要なので、初心者の場合はまずマニュアルで1枚ずつ取引するのがおすすめです。

くりっく株365は店頭CFDと比べてレバレッジが高いため、少額で大きな利益を狙いたい人にもおすすめの口座です。