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楽天証券CFDの特徴とメリット、デメリット。他の証券会社と比べて使いやすさは?

楽天証券のCFD取引
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2021年1月から楽天証券でCFD取引のサービスが始まりました。他の証券会社にない楽天CFDだけの特徴もあり、投資家の間で期待値は高いようです。

実は以前にも楽天ではCFD取引の実績があり、2013年にサービスを停止しています。今回、人気になりつつあるCFD取引を再開して投資家のニーズに応えた形です。

それだけに取り扱い銘柄の拡充などさらなる発展が期待されます。このページでは楽天CFDの特徴、メリット/デメリット、他の証券会社と比べた使いやすさなどを説明します。

楽天CFDの特徴

楽天CFDの最大の特徴は取引ツールとしてMT4を採用した点です。MT4(MetaTrader 4)とは世界中で広く使われているFX取引のプラットフォームです。

日本の証券会社は独自のアプリを取引プラットフォームとして提供していることが多く、楽天証券でもFXや株ではiSPEEDというアプリがあります。

しかし、CFDではMT4を採用したところに大きな特徴があります。

楽天証券のCFDの特徴とメリット楽天証券のCFDの特徴とメリット

① 取引ツールはMT4

楽天CFDの取引プラットフォームはMT4(MetaTrader 4)です。PCはもちろん、iPhoneとAndroidもアプリがあるので、スマホから使うことができます

楽天MT4は無料でインストールできます。MT4にログインするには専用のIDが必要となり、楽天証券で口座を開設する必要があります。

口座開設後、CFD口座のIDとパスワードでログインして取引を行います。

MT4は世界中で最もメジャーなFX取引ツールです。といっても、日本の証券会社は独自の取引アプリを提供しているので、利用しているのは玄人トレーダーが多く、XMTradingなどの海外FX業者を利用する場合に使うケースが多いです。

その最大の特徴は豊富なインジケータ(テクニカル指標)などの「分析ツール」と、それに基づいた「自動売買システム」が使えることです。

MT4ではデフォルトで様々なチャートやテクニカル指標が用意されていて、これらのインジケータを用いた自動売買システムを利用することができます。これはEA(Expert Advisor)と呼ばれ、様々なロジックに基づいて自動売買させることができます。

ただしEAはPC版でしか設定できないので注意してください。スマホアプリだけで自動売買を設定することはできません。

MT4にはデフォルトの無料EAもありますが、他の人が開発したEAを利用することもできます。無料のものから有料のものまで、ネットで検索すれば数多くのEAが見つかります。もちろん、プログラミングができればEAを自作することもできます。

株価指数CFDや商品CFDに対する自動売買サービスは多くありません。さらに自由に独自のロジックで自動売買を動かせるのはMT4ならではです。楽天証券という日本の証券会社の口座なので、海外口座に比べて安心感もあります。

ただし、MT4は日本の証券会社の独自アプリのように使いやすいインタフェースになっていないので、扱いに苦労するかもしれません。

② 銘柄、取引単位、呼び値

楽天CFDで取引できる銘柄は「株価指数CFD」と「商品CFD」の2種類です。楽天CFDではよく取引される銘柄(人気の銘柄)に厳選されているようです。

なお、CFDはレバレッジ取引です。他の証券会社と同じように株価指数CFDは10倍、商品CFDは20倍となっています。

▼株価指数CFDの銘柄

銘柄名 参照原資産
日本225 日経225先物
米国30 NYダウ先物
米国500 S&P500先物
米国NAS100 NASDAQ100先物
イギリス100 イギリスFTSE100先物
ドイツ30 ドイツDAX先物
ユーロ50 ユーロ・ストックス50先物

▼商品CFDの銘柄

銘柄名 参照原資産
金スポット
銀スポット
原油 WTI先物 / CME

株価指数CFDはいずれも先物を参照原資産としていますので、配当に相当する価格調整額が発生します。詳しく知りたい人はこちらの記事で説明しています。

CFD取引の3つの調整額
CFD取引の3つの調整額は配当金(価格調整額、権利調整額)とコスト(金利調整額)。CFD取引で発生する3つの調整額は主に配当金(受け取り)とコスト(支払い)に分けられます。 配当金は価格調整額、金利調整額が相当し...

次に最低取引単位と呼び値です。

最低取引単位(最低取引価格)は1Lotあたりの価格×最低取引数量です。この価格が各CFDの最低ポジション価格になります。

なお、必要な最低証拠金額は最低取引単位÷レバレッジとなります。

呼び値とは、売買する際の価格の刻み幅のことです。

呼び値は他の証券会社と比べて小さく設定されており、自動売買ロジックを細かく設定できます。楽天CFDの呼び値は自動売買向きと言えます。

▼株価指数CFDの最低取引単位と呼び値

銘柄名 1Lotあたりの価格
(最低取引数量)
呼び値
日本225 株価指数×10
(1 Lot)
0.01円
米国30 株価指数×1
(0.1 Lot)
0.01ドル
米国500 株価指数×1
(1 Lot)
0.01ドル
米国NAS100 株価指数×1
(1 Lot)
0.01ドル
イギリス100 株価指数×1
(0.1 Lot)
0.01ポンド
ドイツ30 株価指数×1
(0.1 Lot)
0.01ユーロ
ユーロ50 株価指数×1
(0.1 Lot)
0.01ユーロ

例えば日本225の場合、株価指数が25,000円の時の最低取引単位は250,000円です。
※250,000円=25,000円×10×1Lot

また、この場合に必要な証拠金(必要最低証拠金額)は25,000円です。
※25,000円=250,000円÷10

米国30の場合、株価指数が33,000ドルの時の最低取引単位は3,300ドルです。
※3,300ドル=33,000×1×0.1Lot

また、この場合に必要な証拠金(必要最低証拠金額)は330ドルです。
※330ドル=3,300ドル÷10

▼商品CFDの最低取引単位と呼び値

銘柄名 1Lotあたりの価格
(最低取引数量)
呼び値
1トロイオンス
(1 Lot)
0.01ドル
10トロイオンス
(1 Lot)
0.001ドル
原油 10バレル
(1 Lot)
0.001ドル

③ 手数料

楽天CFDでは取引手数料は無料です。取引時にスプレッドが発生します。

取引手数料が無料のスプレッド制は、他の証券会社の多くでも同じです。取引手数料が無料なので、繰り返し取引する自動売買と相性がよい商品です。

楽天CFDのメリット・デメリット

取引アプリがMT4というのがメリットでもあり、デメリットでもあります。EAを使いこなせれば強力なツールなのですが、使いこなせなければ取っつきにくい面があります。

MT4のアルゴリズムトレードについては、こちらの公式HPから使い方やEAの買い方を確認できます。色々なサイトでも解説されているので、それらも参考になります。ただし、ある程度のPCスキルが必要だったり、カスタマイズにもノウハウは必要です。

また、楽天証券というブランドの口座である安心感は大きいでしょう。楽天CFDであれば、海外の証券会社で怪しげな口座を開かなくても、自動売買を活用できます。

ただし、取引できる銘柄も少ないので、自動売買を利用しない人は楽天CFDでなくても良いと思います。逆に株価指数CFDや商品CFDで自動売買をしたい場合、国内の証券会社だと選択肢が限られるため楽天CFDを活用すると良いでしょう。

  • MT4を利用して自動売買(EA)を利用できる。
  • 呼び値が小さいので自動売買に向いている。

株価指数CFDについてはこちらのまとめページもご覧ください。

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CFD投資におすすめの証券会社

CFD投資におすすめの証券会社です。

① IG証券


IG証券はFX、バイナリオプション、CFDなどのリーディングカンパニーです。様々な金融商品を幅広く取り扱っており、持っておくと便利な口座です。

日本国内で開設できる証券会社の中ではCFDの種類と銘柄数が圧倒的に多いです。特に株式CFDの取り扱い銘柄数が多く、個別株でCFD投資するなら必須の口座です。日本株、米国株のどちらも取り扱いがあります。

IG証券の口座はFXや債券なども取引できるオールインワン口座です。ノックアウトオプションなどの新しい商品もあるので持っておくと便利です。

② GMOクリック証券


GMOクリック証券ではCFDの他、株の現物・信用取引、投資信託、FXなどを幅広く取り扱っています。個別株CFDは米国株の取り扱いのみで日本株はありません。

取引手数料が0円のため、特に米国の個別株でCFD投資するなら必須の口座です。マイクロソフト、アップル、ディズニー、ナイキなど、代表的な銘柄をCFDで買うことができます。

シンプルな取引ルールとアプリ画面のため、初心者にはおすすめの証券口座です。まず小さくCFD投資を始めてみたいという人はここから始めると良いと思います。

③ 楽天証券


つみたてNISAなど投資信託の購入で楽天ポイントがもらえることで有名な楽天証券でもCFDの取り扱いが始まりました。株価指数CFDと商品CFDの取り扱いがあります。

FX取引ツールでお馴染みのMT4(Meta Trader 4)をプラットフォームとして採用していることが特徴です。MT4を使ったことが無い人にとってはとっつきにくいかもしれませんが、馴染みがある人には利用しやすいと思います。

MT4ではテクニカル分析や、それに基づいて自動売買をすることも可能です。CFD取引で自動売買Botなどを利用したい場合には利用メリットがあります。

④ ひまわり証券

くりっく株365
FXの自動売買で有名なループイフダンやくりっく株365の自動売買であるループ株365など、自動売買で定評のある証券会社です。

くりっく株365の株価指数はループ株365を使うこともできますし、使わずに1枚ずつ取引することもできます。ループ株365は複数本の発注を出すため多くの資金が必要なので、初心者の場合はまずマニュアルで1枚ずつ取引するのがおすすめです。

くりっく株365は店頭CFDと比べてレバレッジが高いため、少額で大きな利益を狙いたい人にもおすすめの口座です。