GMOクリック証券の米国株CFDでは、現物株の1/5の資金で米国株(個別株)へ投資することができます。
米国株は株価の高いものが多いので、現物株に比べて資金ハードルが下がります。
このページではGMOクリック証券の米国株式CFDを徹底解説します。
- 取扱銘柄と資金効率
- 取引手数料
- オーバーナイト金利(金利調整額)
CFDは金利があるため、10年、20年の長期で保有するには、基本的に向きません。しかし、数週間~数ヵ月といった短中期であれば、CFDは柔軟性の高い取引方法です。
資金がハードルとなって米国株を買えていない人は、是非CFDでトライしてください。
取扱銘柄と資金効率
GMOクリック証券の株式CFDでは57銘柄の米国の個別株を取り扱っています。
※2021年7月時点
銘柄数は多くありませんが、GAFAはもちろんNIKE、バンク・オブ・アメリカ、スターバックスなどの米国を代表する企業の銘柄で取り扱いがあります。
GMOクリック証券では、流動性が高く人気のある銘柄に絞ってCFDを提供しています。
そもそも個別株CFDを取り扱う証券会社は、国内にはほとんどありません。IG証券などがありますが、取引手数料はGMOクリック証券より高いです。
銘柄数と取引手数料のトレードオフなので、証券口座を使い分けるとベターです。
GMOクリック証券の株式CFDは5倍レバレッジなので、株価の1/5の証拠金で投資できます。
取引画面でマイクロソフトを見ると、円換算した場合の価格で現物の1/5の必要証拠金でポジションを持てることが分かります。
1株買う場合を現物株と比較すると下表のとおりです。(2021年8月)
▼1株に必要な資金
米国株 | 株式CFD | 現物株 |
---|---|---|
アマゾン | 666 ドル | 3,328 ドル |
マイクロソフト | 57 ドル | 285 ドル |
インテル | 11 ドル | 54 ドル |
取引手数料とスプレッド
GMOクリック証券の株式CFDでは取引手数料は無料です。ロスカットや追証発生時の手数料もありません。
その代わりにスプレッドがあり、これがコストになります。
スプレッド率は固定ではなく、市場の流動性、価格変動、取引時間等によって変動します。
GMOクリック証券の取引画面ではスプレッドが表示されるので、買い価格-売り価格で計算しなくとも一目で分かります。
- 取引手数料はない(無料)
- スプレッドがある
株価の高い順に、スプレッド率を計算してみます。
スプレッドはデイトレードなど短期で売買を繰り返すケースでもなければ、それほど気にする必要はありません。
銘柄 | 株価 (スプレッド) | スプレッド率 |
---|---|---|
アマゾン | 3330.47 (5.0) | 0.15 % |
マイクロソフト | 385.31 (0.5) | 0.18 % |
インテル | 53.84 (0.2) | 0.37 % |
※株価とスプレッドはドル表記です。
オーバーナイト金利(金利調整額)
CFDではポジションを翌日に持ち越すことで金利が発生します。
オーバーナイト金利や金利調整額などと呼ばれます。
GMOクリック証券で1日に発生するオーバーナイト金利は、次の計算式で求められます。
※GMOクリック証券のHPでは「当社終値をもとにLIBOR(又はHIBOR)に±3%を加減し計算を行い当社が決定いたします」と記載があります。
※LIBOR(ライボー)は2021年末で廃止
当日終値の金額で算出されるため、株価が上がれば当然ですが発生金利も上がります。ただし、基準金利は2021年8月で0.25%ほどで、当面は低金利が続くと考えられます。
具体的にどれくらいの金利が発生するかを見てみます。
▼オーバーナイト金利(金利調整額)の例
株価 | 1日あたり | 1年あたり |
---|---|---|
100ドル | 0.009 ドル | 3.25 ドル |
500ドル | 0.045 ドル | 16.25 ドル |
1,000ドル | 0.090ドル | 32.5 ドル |
10,000ドル | 0.900ドル | 325 ドル |
1日あたりのコストは大きくありませんが、大きな金額で長期にポジションを持ってしまうと金利もバカになりません。かと言って、金利を理由に利確を早めるのもNGです。
含み益が発生しているポジションは、金利に踊らされずにタイミングを見定めて利確しましょう。
最後に配当のある銘柄であれば金利と相殺することもできますので、米国株の高配当銘柄をチェックしてみます。
ただし、配当は減配の可能性もありますし、何より無配当でも成長性の高い銘柄に投資すべきなので、配当を前提としたCFD投資はあまりお勧めしません。
▼米国株の高配当銘柄
銘柄 | 配当利回り |
---|---|
エクソン・モービル | 5.71 % |
ベライゾン・コミュニケーションズ | 4.50 % |
コカ・コーラ | 3.22 % |
シスコ・システムズ | 3.11 % |
※2021年4月時点
このように株式CFDは仕組みを正しく理解すればとても有効な投資手段です。資金面で積極的な米国株投資ができてない人は、CFDを利用してみてください。
CFD投資におすすめの証券会社です。
① IG証券
IG証券はFX、バイナリオプション、CFDなどのリーディングカンパニーです。様々な金融商品を幅広く取り扱っており、持っておくと便利な口座です。
日本国内で開設できる証券会社の中ではCFDの種類と銘柄数が圧倒的に多いです。特に株式CFDの取り扱い銘柄数が多く、個別株でCFD投資するなら必須の口座です。日本株、米国株のどちらも取り扱いがあります。
IG証券の口座はFXや債券なども取引できるオールインワン口座です。ノックアウトオプションなどの新しい商品もあるので持っておくと便利です。
② GMOクリック証券
GMOクリック証券ではCFDの他、株の現物・信用取引、投資信託、FXなどを幅広く取り扱っています。個別株CFDは米国株の取り扱いのみで日本株はありません。
取引手数料が0円のため、特に米国の個別株でCFD投資するなら必須の口座です。マイクロソフト、アップル、ディズニー、ナイキなど、代表的な銘柄をCFDで買うことができます。
シンプルな取引ルールとアプリ画面のため、初心者にはおすすめの証券口座です。まず小さくCFD投資を始めてみたいという人はここから始めると良いと思います。
③ 楽天証券
つみたてNISAなど投資信託の購入で楽天ポイントがもらえることで有名な楽天証券でもCFDの取り扱いが始まりました。株価指数CFDと商品CFDの取り扱いがあります。
FX取引ツールでお馴染みのMT4(Meta Trader 4)をプラットフォームとして採用していることが特徴です。MT4を使ったことが無い人にとってはとっつきにくいかもしれませんが、馴染みがある人には利用しやすいと思います。
MT4ではテクニカル分析や、それに基づいて自動売買をすることも可能です。CFD取引で自動売買Botなどを利用したい場合には利用メリットがあります。
④ ひまわり証券
FXの自動売買で有名なループイフダンやくりっく株365の自動売買であるループ株365など、自動売買で定評のある証券会社です。
くりっく株365の株価指数はループ株365を使うこともできますし、使わずに1枚ずつ取引することもできます。ループ株365は複数本の発注を出すため多くの資金が必要なので、初心者の場合はまずマニュアルで1枚ずつ取引するのがおすすめです。
くりっく株365は店頭CFDと比べてレバレッジが高いため、少額で大きな利益を狙いたい人にもおすすめの口座です。