S&P500CFD取引を少額で行う方法を紹介します。
IG証券ではS&P500CFDを小さな取引サイズで売買できます。さらにCFDのレバレッジも活かすことで、少額でS&P500に投資することができます。
IG証券のS&P500CFDは「米国500」という銘柄名です。実は、IG証券の米国500にはドル建ての銘柄と円建ての銘柄があります。
円建ての銘柄だと証拠金がとても小さくなります。例えばS&P500が4,777ドルの場合、円建ての米国500の最低ロット数での証拠金は4,777円です。
S&P500を普通にドル建てCFDで取引すると大きな資金が必要です。また、投資信託やETFでは、少額で買うことはできても資金効率は望めません。
IG証券の円建て米国500CFDはこれらをカバーできるため、S&P500にCFDで投資を考えている人は参考にしてください。
- IG証券のS&P500CFD銘柄は3つある
- それぞれの米国500の取引情報
- 米国500 ×100(円)のスプレッドや金利コスト
Contents
IG証券のS&P500の銘柄は3つ
IG証券で取り扱うS&P500の株価指数CFDは3つで、ドル建てと円建てに分かれます。
さらに、ドル建ては取引サイズの違いで2つに分かれます。
銘柄名のかっこ内は取引サイズを表します。\100なら取引サイズが×100で、$50であれば取引サイズが×50となります。
建て通貨 | CFD銘柄 |
---|---|
円建て | 米国500種株価指数(¥100) |
ドル建て | 米国500種株価指数($50) |
ドル建て | 米国500種株価指数($250) |
円建ての米国500
円建ての米国500ではS&P500の株価をそのまま円建てで取引します。
為替レートで円換算するのではなく、ドル価格をそのまま円の価格とみなします。S&P500の価格が4,777ドルの場合、円建ての米国500の価格は4,777円です。
取引サイズ、最低取引数(最低ロット数)は下表のとおりです。
取引サイズ | ×100 |
---|---|
最低取引数(最低ロット数) | 0.1 |
「米国500の価格×取引サイズ×最低取引数」が最低取引価格になります。
米国500の価格が4,777円の場合、1枚(1ロット)の取引価格は477,700円です。最低取引数の0.1枚(0.1ロット)だと取引価格は47,770円です。
株価指数CFDのレバレッジは10倍なので、この1/10の4,777円が維持証拠金となります。
▼米国500(\100)の取引画面
ドル建ての米国500
ドル建ての米国500では「取引サイズが50の銘柄」と「取引サイズが250の銘柄」の2つあります。
ドル建てなので、為替レートに応じて円換算した場合の価格は変わります。
取引サイズ、最低取引数(最低ロット数)は下表のとおりです。
銘柄 | 取引サイズ | 最低取引数 |
---|---|---|
米国500($50) | ×50 | 0.1 |
米国500($250) | ×250 | 0.1 |
米国500の価格が4,777ドルの場合、$50の最低取引価格は23,885ドルで、維持証拠金は2,388.5ドルです。
同じように、$250の最低取引価格は119,425ドルで、維持証拠金は11,942.5ドルです。
ドル円が115円とすると、$50の維持証拠金は277,066円で、$250の維持証拠金は1,373,387円です。
ドル建ての場合、最低取引数でも$50で30万円、$250で150万円近い資金が必要になります。円建てCFDの方が資金面で買いやすいことが分かります。
▼米国500($50)の取引画面
▼米国500($250)の取引画面
IG証券の円建ての米国500
円建てである「米国500(¥100)」について、スプレッドやコストについて説明します。
IG証券の株価指数CFDの取引手数料は無料です。スプレッドが取引手数料に相当します。
また、IG証券の円建て米国500は先物原資のCFDではないので、権利調整額(配当)と金利調整額(ファンディングコスト)が発生します。
先物原資のCFDではないので、価格調整額は発生しません。
取引情報
取引サイズ、最低取引単位(最低取引ロット数)と、具体的な取引価格および証拠金額については「円建ての米国500」で説明しました。
目次から飛んできた方はそちらをご覧ください。
スプレッド
スプレッドは取引時間帯で変動します。基本的には米国市場がオープンしている時間帯に取引した方がいいです。
時間帯はサマータイム適用時は変わりますのでご注意ください。
時間帯 | スプレッド |
---|---|
23:30 ~ 6:00 | 0.4 |
7:00 ~ 8:00 | 1.5 |
その他 | 0.6 |
ファンディングコスト(オーバーナイト金利)
ファンディングコスト(オーバーナイト金利)はポジションを翌日に持ち越すことで発生する金利調整額です。
IG証券の計算式は下記のとおりです。
世界的に低金利の状況が続いており、だいたい0~0.3%程度なので、ファンディングコストは年利で2.5~3.0%になると考えておけばいいでしょう。
他の証券会社との比較
GMOクリック証券でS&P500の株価指数CFDを取引する場合と比べてみます。
取引サイズ(取引単位) | ×1 |
---|---|
最低取引数 | 1 |
米国500の価格が4,777ドルの場合、最低取引価格は4,777ドルで維持証拠金は477ドルです。
ドル円が115円とすると、維持証拠金は54,855円です。
▼米国S500の取引画面
IG証券の円建てと比べると最低必要証拠金は多いですが、IG証券のドル建てと比べると取引サイズが小さいため取引しやすいです。
GMOクリック証券の米国S500は先物を原資とするので、価格調整額が発生します。先物を原資とするので、権利調整額、金利調整額は発生しません。
当ブログでは、IG証券の円建てCFDの積立投資を行っています。1回あたり5千円程度で買えるので、積立回数を多くすることができます。
S&P500の積み立てで1回あたり5万円程度を考えているのであれば、GMOクリック証券の米国S500を積み立てるのも良いと思います。
1回あたりの積み立てを5千円程度で考えているのであれば、IG証券の円建て米国500が良いと思います。
積み立ては時期を分散して長く続けることが大事なので、1回あたりの取引を少額で可能なIG証券の円建て米国500は、S&P500の積み立て先として良いと思います。
日経225など、株価指数CFDの始め方全般として、IG証券とGMOクリック証券をこちらのページで比較しています。こちらもご覧ください。
CFD投資におすすめの証券会社です。
① IG証券
IG証券はFX、バイナリオプション、CFDなどのリーディングカンパニーです。様々な金融商品を幅広く取り扱っており、持っておくと便利な口座です。
日本国内で開設できる証券会社の中ではCFDの種類と銘柄数が圧倒的に多いです。特に株式CFDの取り扱い銘柄数が多く、個別株でCFD投資するなら必須の口座です。日本株、米国株のどちらも取り扱いがあります。
IG証券の口座はFXや債券なども取引できるオールインワン口座です。ノックアウトオプションなどの新しい商品もあるので持っておくと便利です。
② GMOクリック証券
GMOクリック証券ではCFDの他、株の現物・信用取引、投資信託、FXなどを幅広く取り扱っています。個別株CFDは米国株の取り扱いのみで日本株はありません。
取引手数料が0円のため、特に米国の個別株でCFD投資するなら必須の口座です。マイクロソフト、アップル、ディズニー、ナイキなど、代表的な銘柄をCFDで買うことができます。
シンプルな取引ルールとアプリ画面のため、初心者にはおすすめの証券口座です。まず小さくCFD投資を始めてみたいという人はここから始めると良いと思います。
③ 楽天証券
つみたてNISAなど投資信託の購入で楽天ポイントがもらえることで有名な楽天証券でもCFDの取り扱いが始まりました。株価指数CFDと商品CFDの取り扱いがあります。
FX取引ツールでお馴染みのMT4(Meta Trader 4)をプラットフォームとして採用していることが特徴です。MT4を使ったことが無い人にとってはとっつきにくいかもしれませんが、馴染みがある人には利用しやすいと思います。
MT4ではテクニカル分析や、それに基づいて自動売買をすることも可能です。CFD取引で自動売買Botなどを利用したい場合には利用メリットがあります。
④ ひまわり証券
FXの自動売買で有名なループイフダンやくりっく株365の自動売買であるループ株365など、自動売買で定評のある証券会社です。
くりっく株365の株価指数はループ株365を使うこともできますし、使わずに1枚ずつ取引することもできます。ループ株365は複数本の発注を出すため多くの資金が必要なので、初心者の場合はまずマニュアルで1枚ずつ取引するのがおすすめです。
くりっく株365は店頭CFDと比べてレバレッジが高いため、少額で大きな利益を狙いたい人にもおすすめの口座です。