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【IG証券】米国株CFDの始め方。取扱銘柄、取引手数料、ファンディングコスト(金利)。

IG証券_米国株式CFDの始め方
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IG証券の米国株式CFDは5倍のレバレッジがあるため、現物株の1/5の資金で米国株に投資することができます。

米国株は株価の高いものが多いので、現物株で投資するよりも資金ハードルが下がります。

このページではIG証券の米国株CFDを徹底解説します。

  1. 取扱銘柄と資金効率
  2. 取引手数料
  3. ファンディングコスト(金利)

CFDは金利があるため10年、20年の超長期で保有するには現物株の方が良いですが、数週間、数ヵ月、数年といった短中期であれば、CFDは良い選択肢です。

資金面で米国株投資を諦めている人や、米株のポートフォリオ比率を上げられていない人は、是非トライしてください。

取扱銘柄と資金効率

IG証券の株式CFDでは4,000銘柄以上の米国株を取り扱っています。この数は国内証券会社の中では最上位です。

そもそも個別株のCFDを取り扱っている証券会社が国内にはほとんどなく、さらに信頼と実績があり取扱銘柄が多いとなると、ほぼIG証券の一択になります。

IG証券の株式CFDは5倍レバレッジなので、株価の1/5の証拠金で投資できます。1株買う場合を現物株と比較すると下表のとおり。(2021年4月)

株式CFDの証拠金株式CFDの証拠金

▼1株に必要な資金

米国株 株式CFD 現物株
Amazon 670 ドル 3,350 ドル
Tesla 146 ドル 730 ドル
Microsoft 52 ドル 260 ドル

※2021年4月時点

取引手数料

IG証券の株式CFDは取引手数料だけでスプレッドはありません。

アプリ上では買値と売値で異なる価格が表示されるためスプレッドがあるように見えますが、アプリの仕様都合で表示されているだけでスプレッドありません。(IG証券に問い合わせて確認済み)

IG証券の取引画面IG証券の取引画面
  1. 取引手数料のみ
  2. スプレッドはない

取引手数料には1回の取引ごとに必要な「①オンライン取引手数料」と1株ずつ必要な「②片道手数料」があります。

市場 ① オンライン取引手数料 ② 片道手数料
米国株
(NYSE)
16.50 ドル/1取引 2.2 セント/1株
(0.022 ドル)
米国株
(NASDAQ)
16.50 ドル/1取引 2.2 セント/1株
(0.022 ドル)

① オンライン取引手数料

オンライン取引手数料は取引ごとに発生する手数料で、新規約定時と決済約定時のどちらでも発生します。

1回の取引で何株を取引しても変わらないので、1回の取引の約定額を多くした方が1株あたりの取引手数料は安くなります。1株価格の小さな銘柄であれば、ある程度まとまった枚数で取引しましょう。

▼1回の取引の1株あたり取引手数料

1回の取引株数 1株あたり取引手数料
1 株 16.5 ドル
10 株 1,65 ドル
100 株 0.165 ドル

例えば約定額が小さい場合と大きい場合では、往復分の取引手数料を回収するのに必要な株価の値上がりは下表のようになります。

▼取引手数料の回収に必要な値上がり率

約定額 必要な値上がり率
100 ドル 33 %
500 ドル 6.6 %
1,000 ドル 3.3 %
10,000 ドル 0.33 %

例えばAppleであれば130ドル(2021年4月)なので、1取引で10株を買っておけば3%程度の値上がりで取引手数料を回収できることになります。20株であれば1.5%です。

株式CFDは1/5の証拠金でよいので、10株であれば130ドル、20株でも260ドルで買えることになります。

② 片道手数料

片道手数料は1株あたりに発生する手数料で、1株あたり2.2セント(0.022ドル)です。100株で2.2ドル、1,000株でも22ドルなのであまり気にする必要はないと思います。

▼取引株数ごとの合計片道手数料

取引株数 片道手数料(合計)
10 株 0.22 ドル
100 株 2.2 ドル
1,000 株 22 ドル

ただし、取引手数料も片道手数料も取引回数が多いほど積み重なっていくので、デイトレなど頻繁に取引する場合は気にするようにしてください。

時間分散やドルコスト平均法(積立)で買って中長期でキャピタルゲインを狙う投資法であれば、それほど気にする必要はありません。株投資の戦略的にも、少なくとも数週間~数ヵ月は見る方がよいです。

ファンディングコスト(金利)

IG証券の株式CFDでは、ポジションを翌日に持ち越すことで金利が発生します。

オーバーナイト金利などとも呼ばれますが、IG証券ではファンディングコスト(資金調達コスト)と呼びます。

ファンディングコストがあるため、CFDは長期投資には向かないと言われます。そのとおりなのですが、株式CFDには配当があるため、高配当銘柄だとこの影響を小さくできます。

また、短中期であればファンディングコストのデメリットよりも1/5の資金で良いメリットの方が大きいです。CFDにはファンディングコストがあるから現物の方が良い、と考えるのはは短絡的です。

IG証券の1日に発生するファンディングコストの計算式は以下のとおりです。

ポジション金額(当日終値 × ロット数) × 基準金利 ± 2.5% ÷ 360日

当日終値の金額で算出されます。また、米国株の基準金利はFF金利1カ月物オーバーナイト金利です。2021年4月だと0.25%で、コロナ禍のため当面は低金利が続くと考えられます。

具体的にどれくらいのファンディングコストが発生するかを見てみます。株価が変わらない場合で計算していますが、実際は株価に応じて変わります。

▼ファンディングコスト(金利)の例

株価 1日あたり 1年あたり 
100ドル 0.0076 ドル 2.75 ドル
500ドル 0.038 ドル 13.75 ドル
1,000ドル 0.076 ドル 27.5 ドル
10,000ドル 0.76 ドル 275 ドル

1日あたりのコストは大きくありませんが、大きな金額で長期にポジションを持ってしまうと金利でじわじわと削られていきます。そのため適当なタイミングで利確、損切りをすることが大切です。

最後に高配当銘柄の配当利回りを見ておきましょう。米国株は日本株と違い、主に年4回の配当日があるため、金利と相殺することもできます。

▼米国株の高配当銘柄

銘柄 配当利回り
エクソン・モービル 5.71 %
ベライゾン・コミュニケーションズ 4.50 %
コカ・コーラ 3.22 %
シスコ・システムズ 3.11 %

※2021年4月時点

上記の銘柄は2.75%(2.5%+0.25%)の金利を上回る配当利回りなので、この状況が続くと仮定すれば長期で保有したとしても金利でマイナスになることはありません。

このように、株式CFDは仕組みを正しく理解すればとても有効な投資手段です。先述したように資金面で積極的な米国株投資ができてない人はCFDを利用してみてください。

IG証券の米国株CFDの手数料をできるだけ安く抑える方法をこちらのページで解説しています。

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CFD投資におすすめの証券会社

CFD投資におすすめの証券会社です。

① IG証券


IG証券はFX、バイナリオプション、CFDなどのリーディングカンパニーです。様々な金融商品を幅広く取り扱っており、持っておくと便利な口座です。

日本国内で開設できる証券会社の中ではCFDの種類と銘柄数が圧倒的に多いです。特に株式CFDの取り扱い銘柄数が多く、個別株でCFD投資するなら必須の口座です。日本株、米国株のどちらも取り扱いがあります。

IG証券の口座はFXや債券なども取引できるオールインワン口座です。ノックアウトオプションなどの新しい商品もあるので持っておくと便利です。

② GMOクリック証券


GMOクリック証券ではCFDの他、株の現物・信用取引、投資信託、FXなどを幅広く取り扱っています。個別株CFDは米国株の取り扱いのみで日本株はありません。

取引手数料が0円のため、特に米国の個別株でCFD投資するなら必須の口座です。マイクロソフト、アップル、ディズニー、ナイキなど、代表的な銘柄をCFDで買うことができます。

シンプルな取引ルールとアプリ画面のため、初心者にはおすすめの証券口座です。まず小さくCFD投資を始めてみたいという人はここから始めると良いと思います。

③ 楽天証券


つみたてNISAなど投資信託の購入で楽天ポイントがもらえることで有名な楽天証券でもCFDの取り扱いが始まりました。株価指数CFDと商品CFDの取り扱いがあります。

FX取引ツールでお馴染みのMT4(Meta Trader 4)をプラットフォームとして採用していることが特徴です。MT4を使ったことが無い人にとってはとっつきにくいかもしれませんが、馴染みがある人には利用しやすいと思います。

MT4ではテクニカル分析や、それに基づいて自動売買をすることも可能です。CFD取引で自動売買Botなどを利用したい場合には利用メリットがあります。

④ ひまわり証券

くりっく株365
FXの自動売買で有名なループイフダンやくりっく株365の自動売買であるループ株365など、自動売買で定評のある証券会社です。

くりっく株365の株価指数はループ株365を使うこともできますし、使わずに1枚ずつ取引することもできます。ループ株365は複数本の発注を出すため多くの資金が必要なので、初心者の場合はまずマニュアルで1枚ずつ取引するのがおすすめです。

くりっく株365は店頭CFDと比べてレバレッジが高いため、少額で大きな利益を狙いたい人にもおすすめの口座です。