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米国株CFDの始め方。取り扱い証券会社を比較(GMOクリック証券、IG証券)

米国株CFDの始め方 米国株式CFD取り扱い証券会社比較
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このページでは「米国個別株CFDを取引できる証券会社」を紹介して比較します。

株価指数CFDは多くの証券会社で取り扱いがありますが、個別企業の銘柄のCFDを扱っている証券会社は多くありません。

日本国内ではIG証券とGMOクリック証券が大手で有名です。2つの証券会社を比較しながらそれぞれのメリット、デメリットを紹介します。

GMOクリック証券とIG証券の比較

IG証券とGMOクリック証券を簡単に比較すると下図のとおりです。

GMOクリック証券とIG証券の比較GMOクリック証券とIG証券の比較

取り扱い銘柄数と取引手数料で大きな違いがあります。

面倒でなければGMOクリック証券とIG証券の両方の口座を持っておき、銘柄で使い分けるのがベターです。

なお、IG証券は日本株CFDも取り扱いがあるので、日本株を取引きしたい人にもおすすめです。

  • GMOクリック証券は取引コストの低さが強み。
  • IG証券は取り扱い銘柄の多さが強み。

① 取り扱い銘柄数

取り扱い銘柄はIG証券が多く、ハイテクグロース株などを含めほとんどのアメリカ企業の株式CFDの取り扱いがあります。

比較項目 GMOクリック証券 IG証券
銘柄数 少ない
(約81銘柄)
多い
(約4,000銘柄)

GMOクリック証券はAmazonやバンク・オブ・アメリカ、スターバックス、ウォルト・ディズニーなど、米国の各分野を代表するメジャー企業のみ株式CFDを取り扱っています。

② 取引手数料

取引手数料はGMOクリック証券の方が安いです。

比較項目 GMOクリック証券 IG証券
取引コスト 安い 普通

取引コストには「取引手数料」「金利調整額」「スプレッド」の3つがあります。GMOクリック証券の取引手数料は0円なので、GMOクリック証券で取り扱いのある銘柄はこちらで買った方がベターです。

取引手数料

取引手数料は1回の取引ごとに発生する手数料です。新規建ての場合と決済の場合で発生するので、往復で2回分の取引手数料が発生します。

GMOクリック証券 IG証券
0円 16.5ドル@1取引ごと
2.20セント@1株

GMOクリック証券で取り扱いのある銘柄なら、取引手数料なしで株式CFDを売買できます。IG証券の取引手数料は1回の取引ごとに発生するものと、1株ごとに発生するものがあります。

取引ごとの手数料が大きいので、こちらを詳しく説明します。なお、1セントは約1円なので、1株ごとの取引手数料は2~3円ほどです。

1取引ごとの取引手数料は、新規建ての時と決済の時で発生します。つまり往復で33ドルでになります。高く感じられますが、まとまった枚数で取引すれば現物株とそこまで大きな差はありません。(米国株は現物でも高い)

例えば、SBI証券の米国現物株は0.45%@約定代金で、22ドルを超える場合は最大22ドルです。200ドルの株を1取引(1往復)した場合は次のようになります。

枚数 CFD(IG証券) 現物(SBI証券)
1株 33ドル 1.8ドル
10株 33ドル 18ドル
100株 33ドル 44ドル

1株で取引した場合は、17%上がらないと(34ドル上がらないと)取引手数料を上回ることができません。17%以下の値上がりだと取引手数料でマイナスになります。

10株で取引した場合は、2%上がれば(40ドル上がれば)取引手数料を上回ります。100株の場合は0.2%上がれば取引手数料を上回ります。

株式CFDでは、ある程度まとまったポジション数で取引しないと手数料負けしてしまう可能性があります。レバレッジを活かして、10~100くらいのポジションで取引しましょう。

GMOクリック証券は1株でも手数料負けしないメリットがあります。

金利調整額

金利調整額はオーバーナイト金利やファンディングコストとも呼ばれます。

翌日にポジションを持ち越すことで発生する支払い額です。逆にポジションを持つことで受け取れる調整額もあり、それが権利調整額です。権利調整額は株式の配当金に相当します。

調整額の種類 説明
金利調整額 支払うコスト
権利調整額 受け取る利息(配当)

米国株式CFDを買うときには、権利調整額>金利調整額となる銘柄を買えば長期で保有してもマイナスにならず、逆にインカムゲインとなります。

高配当銘柄をCFDのレバレッジを使って、配当目的に投資するのもアリです。

金利調整額は、米国株式CFDの場合は基準金利(FF金利)を元に計算されます。IG証券もGMOクリック証券もだいたい2%~3%とざっくり覚えておけばOKです。

▼GMOクリック証券の計算式

総取引金額(当日終値 × ロット数) × 基準金利 ± 3% ÷ 360日

▼IG証券の計算式

総取引金額(当日終値 × ロット数) × 基準金利 ± 2.5% ÷ 360日

基準金利を0.25%として、380ドルの約定代金として1日あたりに発生する金利調整額を計算します。(後から説明するコストコを例にしています。)

GMOクリック証券 IG証券
0.034ドル 0.029ドル

短期間で少ないポジション数であれば、それほど差はありませんが、長期間で多くのポジションであれば差も出てきます。ただし、先にも記載したように株式CFDを長期で持つのであれば、権利調整額>金利調整額の銘柄を選んだ方がいいです。

短期、中期であれば、金利で削られる金額よりも株価上昇で得られる利益の方が大きいので、そこまで気にする必要はありません。

スプレッド

スプレッドは買い価格と売り価格の差額です。スプレッドの有無は下表のとおりです。

GMOクリック証券 IG証券
ある
(0.2~0.3%)
無い
(0%)

GMOクリック証券は取引手数料が0の代わりにスプレッドがあり、IG証券は取引手数料が必要な代わりにスプレッドは0、という構図です。

スプレッドの有り無し。GMOクリック証券とIG証券スプレッドの有り無し。GMOクリック証券とIG証券

実際の取引画面を比べると、表のとおりであることが分かります。

ちなみにGMOクリック証券のスプレッドは銘柄や市場動向(ボラティリティ)で変わりますが、概ね0.2~0.3%ほどです。例のコストコの場合は0.26%ほどです。

  • IG証券とGMOクリック証券の大きな違いは取り扱い銘柄数と取引手数料。
  • 銘柄によって口座を使い分けできるとベター。

株式CFDの始め方をこちらのページでまとめています。

「日本の個別株式CFDの始め方」「証券会社の比較」「株式CFDの配当と金利」をまとめているのでご覧ください。

株式CFDの始め方日本株、米国株
株式CFDの始め方(日本株、米国株)。証券会社の比較とメリット・デメリットも解説日本と米国の個別株式CFDについて、解説ページをまとめています。 日本、米国の個別株式CFDの始め方、ならびに証券会社の比較 ...

 

CFD投資におすすめの証券会社

CFD投資におすすめの証券会社です。

① IG証券


IG証券はFX、バイナリオプション、CFDなどのリーディングカンパニーです。様々な金融商品を幅広く取り扱っており、持っておくと便利な口座です。

日本国内で開設できる証券会社の中ではCFDの種類と銘柄数が圧倒的に多いです。特に株式CFDの取り扱い銘柄数が多く、個別株でCFD投資するなら必須の口座です。日本株、米国株のどちらも取り扱いがあります。

IG証券の口座はFXや債券なども取引できるオールインワン口座です。ノックアウトオプションなどの新しい商品もあるので持っておくと便利です。

② GMOクリック証券


GMOクリック証券ではCFDの他、株の現物・信用取引、投資信託、FXなどを幅広く取り扱っています。個別株CFDは米国株の取り扱いのみで日本株はありません。

取引手数料が0円のため、特に米国の個別株でCFD投資するなら必須の口座です。マイクロソフト、アップル、ディズニー、ナイキなど、代表的な銘柄をCFDで買うことができます。

シンプルな取引ルールとアプリ画面のため、初心者にはおすすめの証券口座です。まず小さくCFD投資を始めてみたいという人はここから始めると良いと思います。

③ 楽天証券


つみたてNISAなど投資信託の購入で楽天ポイントがもらえることで有名な楽天証券でもCFDの取り扱いが始まりました。株価指数CFDと商品CFDの取り扱いがあります。

FX取引ツールでお馴染みのMT4(Meta Trader 4)をプラットフォームとして採用していることが特徴です。MT4を使ったことが無い人にとってはとっつきにくいかもしれませんが、馴染みがある人には利用しやすいと思います。

MT4ではテクニカル分析や、それに基づいて自動売買をすることも可能です。CFD取引で自動売買Botなどを利用したい場合には利用メリットがあります。

④ ひまわり証券

くりっく株365
FXの自動売買で有名なループイフダンやくりっく株365の自動売買であるループ株365など、自動売買で定評のある証券会社です。

くりっく株365の株価指数はループ株365を使うこともできますし、使わずに1枚ずつ取引することもできます。ループ株365は複数本の発注を出すため多くの資金が必要なので、初心者の場合はまずマニュアルで1枚ずつ取引するのがおすすめです。

くりっく株365は店頭CFDと比べてレバレッジが高いため、少額で大きな利益を狙いたい人にもおすすめの口座です。